輸入の専門家だった僕がストーブを直輸入しない訳

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ホンダF1を応援している、薪ストーブショップの店主、スロースタイルの浅野です。

前は輸入業務の専門家でした。
会社員のころですが国際輸送の会社で輸入部門にいまして、輸入業務の代行や、日本の輸入会社や海外の輸出会社へのサポートなどをしてました。

でも、今は薪ストーブの販売・施工に専念しています。

専門業務に専念すると言えは、ホンダが今年2021年でF1レースから撤退を発表したね。
自動車ファンの間に衝撃が走りました。冬の静電気のパチっくらい衝撃大きかったんじゃないでしょうか。昨年まではメルセデスがずっと王者の地位を維持してましが、今年はホンダもトップ争いに加わってますので期待できそうです。

ホンダは自動車メーカーというより

F1といえば自動車レースの最高峰ですから、ホンダの技術のすごさに驚かされます。

だだ同時に、F1トップの地位を獲得できる力を身につけたのに撤退してしまうなんて、もったいないですね。多くのホンダファンが寂しがってSNSがザワザワしてますね。
でも、よく考えてみると、ホンダって「本田技研工業」つまり技術研究所なんですよね、社名が。F1で常連のメルセデスやフェラーリは自動車メーカーですけどね。実際に、ホンダは自動車だけでなく、飛行機や農機具の耕運機まで作ってますしね。会社の理念にも「世界中に質の高い商品を適正な価格で提供」と入ってますから、F1でトップに居続けることが目的ではないんですね。きっと専門分野に戻るのでしょう。

近くの畑で活躍している耕運機に、F1の技術が活用されているかもしませんよ。

薪ストーブの平行輸入・直輸入は専門なのにやらないですか?

って以前はよく言われました。
でもやらない。

あっ、輸入の専門家って具体的にどんなかですが・・・、
大きなクライアントさんですと、インターネット検索大手のGxxgle社もいました。

例えば、彼らが日本へ新作のソフトウエアを輸入するとします。きっとそのソフトで日本の皆さんがインターネットを更に便利に使えるようになるんでしょう。

そして、日本への輸入の際には輸入税がかかります(いろいろな種類の税金がありますが、簡単に輸入税とまとめておきます)。輸入品の価格に対して輸入税額が計算されます。輸入税には、皆さんお馴染みの10%の消費税も含まれますので今回は10%としておきます。で、ソフトウエアなので、しかも新作の、そして検索大手のGxxgle社が輸入するものなので、1000万円もするソフトだとします。そうすると10%で100万円の輸入税が課されることになります。

商品価格を偽って申告すると違法で、見つかると高額な追徴課税を払う羽目になります・・・。隣国で大国の方がその常連でした。

 

そこで、専門家の出番です。

ソフトウエアはUSBメモリーなど記憶媒体へ保存して輸送されます。ソフトとUSBメモリーを分けて輸入申告することで記録媒体のUSBメモリーの価格から税額算出になるルールがあります。つまり・・・。

①ソフトウエア 1000万円で申告 
 ⇒ 10%で100万円の輸入税。
②ソフトウエア 1000万円 + USB 1000円で申告 
 ⇒ USBの価格が適用されるので輸入税100円(実際には安価なので100円も無税になります)

 

同じものを輸入するのに、①100万円の輸入税と②無税では、全然違うでしょ?
これは初歩的な知識ですが、実際に輸入をしているお客様は知らないケースが多いのでアドバイスしてあげるのです。「ほぉー」と、喜んでいただけました。


それで、なぜ当社が薪ストーブを直輸入しないか、ですが・・・。

緊急時や事故発生時に、文化や感覚の違いから輸出者側とスムーズに処理を進められないことが多いんです。スムーズに流れている時はいいんですけどね。高速道路みたいです。普段は快適でも渋滞しちゃうと、迂回することも引き返すこともできない。

アメリカはせっかちの方多いですし、オセアニアはノンビリの方多いですし、フランスは大雑把な方多いですし、兵法を参考にしているアジアの方はダマすことも戦略と考えてますし、イイ意味で。文化の違いを感じながら仕事するのは楽しいんですが、スムーズに処理できないとお客様に迷惑をかけてしまいますよね。

ですので、それは輸入業者さんにお任せして、当社はストーブを設置する方に専念したいのです。
目の前でお客様が炎を見て喜ぶ顔を見たら、こっちも嬉しいですからね。

では、よい1日をお過ごしください。

浅野

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