薪ストーブ、炉台をDIYで作る(創る)ところから楽しむ


千葉県、茨城県で、薪ストーブをきっかけに『スローで豊かな社会を』を展開している千葉県香取市の株式会社スロースタイル 浅野です。

 

思いでづくりにDIYで炉台・炉壁作りで薪ストーブ工事に参加できないか、と云う事でご紹介です。

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なぜ薪ストーブには炉壁・炉台が必要か

壁の可燃材料の保護のためです。
薪ストーブを使用すると分かりますがかなりの熱を発します。薪ストーブの表面温度は300℃以上にもなります。なので薪ストーブは暖かいのですね。ですので、木材など可燃材料がストーブの近くで長時間さらされますと、炭化して後に発火する恐れがあるため炉壁で保護してあげる訳です。床面の炉台についても同様です。レンガで作ってある炉壁は良い雰囲気を演出してくれますが、本来の役割は遮熱です。背面の炉壁については壁と炉壁の間に2.5cms隙間を空けて空気層をつくります。不燃材料のレンガだけでなくこの空気層が熱を遮断する重要な役目をします。ほんと空気層大事なんです。2.5cmsの炉壁と壁の隙間に手を入れてみますと壁には全く熱が伝わってなくて驚きます。炉壁の高さや、炉台の寸法はストーブの種類によって変わりますので、モデルごとの指定寸法になります。
炉台の広さを決めるポイントですが、基準値をクリアするのは勿論ですが、薪ストーブの前は少し広めの方が便利です。40cmsとか。例えば選択した靴を乾燥させたりとか。また薪ストーブの横はアクセサリーを置いたり薪を置いたりしますので、そのスペースを考慮してサイズを決めた方が良いと思います。

低温炭化火災って?

火種がないにも関わらず発火する現象です。
木材温度が100℃以上になりますと内部の水分が蒸発を始め、だんだんと保温効果が高くなり自身が高温になってゆきます。その作用が長期間続くと炭化してゆき自然発火する原理です。キッチンのガスコンロの周りの壁から発火して火災になるケースと同じ現象です。なので薪ストーブの背面の炉壁については壁と炉壁の間に2.5cms隙間を空けて設置します。

 

炉台の材料の種類と選択

作成のし易さからか、レンガになさる方が多いです。
大谷石など自然の石など使用しても良い雰囲気になりますので色々とじっくり迷ってみて下さい。これが楽しい時間ですからね。レンガは1pcが小さいですが、大き目の石を選ぶと左官作業量が軽減できる点もポイントです。モダンな雰囲気に仕上げたい方は鋼鈑製の炉壁・炉台をお選びになられたり、またシャープな印象をお好みのお客様はステンレスの無塗装のヘアライン仕上げをお使いになる時もあります。レンガの目地に着色することも可能で、黒に着色して施工すると重みがってシックな雰囲気に仕上がります。同じレンガでも全く異なる雰囲気に仕上がりとても面白いです。

 

楽しい施工。そのポイント

薪ストーブの温かさを楽しむだけでなく、炉台・炉壁を創るところから楽しんでしまうの、ありです。
ご自分の作品が仕上がった時の感動。とてもイイですよ。よく見るとレンガの目地がちょっとズレていたりして。でも、それも良い思い出になります。
それで、ポイントご紹介です。

 

炉壁
・レンガは水に浸してから使用します。空気を抜いて使用するためですが、泡が出なくなる程度浸すのが目安です。レンガがモルタルの水分を吸収して、モルタルが早く固まってしまい整形作業しずらくなってしまう事を防げます。
・マメに水平確認をして炉壁を積み上げて下さい。壁との間に空気層を設けますので壁に2.5cmsの発砲スチロールなど板を当てて積み上げて、後からその板を抜くと簡単に、そして綺麗に仕上がります。
・炉壁は部屋の角でなければ自立させることになりますので、壁へステーで固定すると安心です。L字のステーなどで炉壁の裏面見えないところへ、また金属ステーは熱伝導しますので薪ストーブ後付近でなく端の方へつけてください。レンガを積む途中で壁へ 固定し、もう片方の端をレンガの目地に埋めると容易です。また上部の左右の端の2ヶ所を固定すると安定します。
・レンガの積み方詳細は、DIYの味方ジョイフル本田さんのサイトが詳しく紹介していますよ。
・薄いタイルやカラフルな石などで仕上げたい場合はALC板(発砲コンクリート)が便利です。断熱性のある厚手の板なのでこれを壁へ固定してタイルを貼ります。デザインの自由度が上がる利点があり、タイルは接着剤でALC板へ貼り目地を仕上げれば良いのでデザインの自由度がグンと上がります。

 

炉台
・炉台へレンガを敷く場合は、床の上にケイカル板や石膏ボードを敷いてモルタルを塗りレンガを敷きます。ケイカル板に水分が染み込んでモルタルが早く乾燥してしまわない様にシーラー(プライマー)を塗ってから、モルタル、レンガ、の作業となります。
・DIYストアなどでは、直接モルタルを塗れる特殊加工がしてるベニア板を販売していますのでシーラー処理が面倒な時は、これも良いと思います。ただ、厚さ2cmsくらいの板ですので床面との境をコーキングなどで綺麗に仕上げる必要あります。または木で炉台に枠をまわすのも1つの方法です。
・また、コンクリートボンドなど接着剤でレンガを止めて目地だけモルタルを入れるのも容易な方法です。
・薄いタイルや石で仕上げる場合は、重いストーブを乗せた時に割れてしまう可能性がありますので、接着剤でなくモルタルを使用した方が良いと思います。
*DIYストアで販売されている簡易の薪ストーブやアウトドア用の薪ストーブの様に床面が高温になる薪ストーブのケースは考慮してませんのでご注意ください。

 

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レンガの積み方にも色々ありますよ

マニアックな話なのですが、レンガの積み方にも国によって色々あるんです。
もともと西洋の建築材なのですが、建築技法が各国で様々で、強度重視、工期重視、デザイン重視など視点が異なっていて、その
結果仕上がりの模様が少しずつ異なっています。とても面白いです。

「お宅の炉台は何式のレンガ積み?」
などと、薪ストーブの前でコーヒーを飲みながらマニアックな話をするのも楽しいかもです。

 

ドイツ式。きっちりした印象で、メルセデス・ベンツやBMWを作っている国民って感じです。

DE.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イギリス式。もっとも廃材が出ない方法のとの事で国民性が出ていますね。

GB.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オランダ式。ちょっと遊び心入った印象です。チューリーップ栽培と関係しているんでしょうか(関係ないか)。

NL.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランス式。もっとも美しい仕上がり模様と言われてます。エルメスで有名なフランスっぽいですね。

FR.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカ式。もっとも工期が短い方法との事、ファーストフード大好きなアメリカ人、昔から効率重視だったんですね。

US.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

違い分かりますか?
チョットしか変わらない様ですが、せっかくなのでこだわってみるのも面白いかもです。自己満足の世界ですね。
因みに日本ではレンガは元々の文化になく輸入された技術ですので、日本のレンガ建築はイギリス式のレンガ積みが多いです。

という事で、あなただけの炉台・炉壁、是非挑戦してみて下さい。愛着湧いちゃうかもです。

 

 

では、良い一日を!

浅野正則
薪ストーブ・プロショップ@千葉・茨城   (株式会社スロースタイル)

0478-56-0199 10:00~19:00 / 090-6168-1464  いつでもどうぞ

 

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