薪ストーブの外気導入によるスキマ風が心配？
千葉県、茨城県で、薪ストーブをきっかけに『スローで豊かな社会を』を展開している千葉県香取市の株式会社スロースタイル 浅野です。
今、家の周りの草刈りに夢中になっています。
自宅の田んぼの栽培を委託して数年、土いじりが恋しくなって家の周りの草刈りをしているんです。
喜んで汗かいて、草刈り励んでます。
そう言えば、田んぼの草刈りですが、以前ある仮説を立てたことがあります。
自分で栽培している時のことなのですが、
「草は自然に生えてくるものなので、そもそも稲と草は共存するだろうから、
草は放って置いてもちゃんとお米は収穫できるだろう。
更には、自然の原理を生かす方法なので収穫量が上がるかも」という仮説です。
結果はというと、散々な目にありました。
背の高い草が稲の背丈を超えて、稲を育てているのか草を育てているのか分からない程に草が沢山生い繁ってしまいました。そうなると大変で、元気に大きく育った草には除草剤は効きませんので、田んぼに入って１本ずつ草を抜かなければならなくなりました。
当然ながら、手で抜ける様な量ではありませので、草はそのままにして稲刈りを迎えました。
稲より草の方が硬いので、稲刈り機械がスムーズに動かなくて、とても時間のかかる稲刈り作業になりました。
そして、収穫量は１割ほど落ちてしまいました。
私の仮説は見事に外れました。
一見すると不要に思えることでも、やっぱり草刈り作業は大事だなと、とても勉強になった１年でした。
やっぱり必要なことと言えば、薪ストーブの給気です。
先日、新築を検討中のお客様と打ち合わせの際に、給気口からのスキマ風が心配とのコメントが出ました。
3.11の震災の時、当時住んでいたお家に隙間ができてしまい、スキマ風が寒かったとのことでした。
結論から言いますと、『吸気口を設ける ≠ スキマ風が入る』です。
現在の住宅は、建物の気密性を利用して換気する仕組みなっています。
換気される空気の量で言いますと、２時間に１度お家の空気が全て入れ替わります。結構すごい量でしょ。
換気は室内外の気圧差を利用し、強制的に必要量を排気することでお家内の気圧が低くなり、その低くなった気圧分の空気が給気口から引っ張られて換気される仕組みです。気圧差を利用しますので気密が高くないと機能しないのです。中学生の時に授業で出てきたパスカルの原理です。
「密閉容器中の流体は、その容器の形に関係なく、ある一点に受けた単位面積当りの圧力をそのままの強さで、流体の他のすべての部分に伝える。」
です。
そして、この排気の量と、給気の量は計算されて計画的に換気されているので、お家の気圧を押し上げてまで必要以上は外の空気が入って来ることはないのです。つまり給気口からの空気の寒さが気になるほど入って来るということはないのです。
震災後のお家でスキマ風が寒く感じたのは、震災の影響で建物の気密が取れなくなってしまって気圧のバランスが保てなくなって、必要以上の空気の流入があって寒くなってしまったんですね。
スキマ風、ご心配なく。
夏ですね、今日は特に熱かったですね。
埼玉県で35℃って言ってました。おっ。
そういえば、アメリカで6月に52.8℃を記録したって報道がありましたね。おっ、おっ。
昔アメリカの友人に日本の気候を聞かれて、「たまに40℃くらいになるよ。暑いぜ」って、言ったら、
「ありえない」って信じてもらえなかったけど、君たちの方が暑いじゃん、ね。
薪ストーバーの皆さん、冬に備えて煙突掃除と、薪の準備は大丈夫ですか？
では、良い一日を！
浅野正則
薪ストーブ・プロショップ@千葉・茨城 （株式会社スロースタイル）
☎090-6168-1464 いつでもどうぞ
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タグ：パスカルの原理, 千葉県香取市, 外気導入, 株式会社スロースタイル
