薪ストーブと宇多田ヒカルと吉田美和

薪ストーブと宇多田ヒカルと吉田美和

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふとした機会に、ちょっと昔を振り返ってみた。

 

「えっ、この時代に薪ストーブ? 斧で薪割りするって事? ですか?」
「面白いからから入れてみましょうよ薪ストーブ、ねえ浅野さん」

我が家のリフォームを担当していた工務店と、こんなやり取りから薪ストーブとの付き合いが始まった。

当時、私は朝から深夜までパソコンの画面に向かいっぱなしの生活。
現代に良くある忙しい会社員の典型。

会社のパソコンのモニターは効率を考えて2つが標準。画面いっぱいに複数のソフトが立ち上がる。頻繁に送受信が繰り返される電子メールは、10時になるとアジアの国々から、夕方にはヨーロッパから、夜になると米国からの受信が賑わう。それらの問合せに対応しながら、見積もり、手配常務、商談、そして打合せ。お昼は、ランチを頬張りながら頻繁に受信するメールをチェック。スピードのある現代ではアジア圏なら時差がないので返信に1時間も待たせたらお客様を逃してしまう。この緊迫感とスピード感がとても楽しい。

仕事柄、効率とスピードを重要視していた私は、「薪ストーブなんて、今どきありえないよね」と思いつつも、深く考えるのも面倒だったので提案を受けてしまった。

使い始めてみて驚いた、薪ストーブ。薪割りするところか、薪にする木を集めてくるところから始めなくてはならない。家の中で火遊びができれば程度に思っていたが、とんでもない。生活が薪ストーブ中心になった。頭の中はいつも薪集めの事ばかり。一年中薪の確保の心配ばかり。集めては割って薪にして冬に備える。また集めては割って冬に備える。みんなが海水浴を楽しんでいても薪作り。ん?アリとキリギリス? 

そんな生活も慣れてみると悪くない。
薪も自然と声が掛かって集まって来るようになった。

薪ストーブの使い心地といえば、それは悪くない。暖かいのはもちろんだが、薪を確保する時に人とのつながる楽しみ、自然と関わる事の大切さを教えてくれる。そして、炎を眺めていると時間をスローにしてくれる。「1/fゆらぎ」と言う炎の揺れるリズムの効果だろう。このリズムが人をリラックスさせる効果があるとされている。これは自然界のリズムで規則的なリズムと不規則なリズムの間に位置していて、波の音や川のせせらぎもこのリズムである。宇多田ヒカルや吉田美和の歌声にもこのリズムが現れるようで、その人気の秘密かもしれない。

気づいてみると、いつも緊迫した雰囲気で過ごしていた私が、リラックスして過ごしている様だった。生活の一部になった薪ストーブは、忙しい私の心のバランスを保ってくれていた様な気がする。たまに面倒だなと思う事もあるけど。きっと、薪ストーブをきっかけに、「手間」の部分にワクワクや本当に面白さがある事にも気づけたからだろう。

ということで、薪ストーブに魅せられた私は、忙しすぎていると自分で気づいていない人に「手間」を楽しむ事に気づいてもらうためにこれを仕事にした。つまり、薪ストーブショップのオーナーになった。そして忙しすぎる人の時間をスローにするために。

 

では、良い一日を!
浅野正則

 

薪ストーブ・プロショップ@千葉・茨城  (株式会社スロースタイル)
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