使い易い薪棚と薪の寸法を分析(快適な薪ストーブライフのために)
千葉県・茨城県で、薪ストーブをきっかけに『スローで豊かな社会を』を展開している千葉県香取市の株式会社スロースタイル 浅野です。
薪ストーブを使い始めると、もちろん薪棚を考えますよね。
薪棚って、せっかく作ったのに使いづらかったりするんです。そこで、使い易い薪棚と、使い易い薪の長さを考えてみました。
使い易い薪棚ってどんな? 作る際に考慮したいポイント
使い易い薪棚は人それぞれ基準が異なるのでどんな形が一番とは言えないのですが、考慮しておきたいポイントをご紹介しますので、ご自分がイメージしていた薪棚と比較してより良い薪棚をプランしてみて下さい。
薪の搭載量と棚の形を考えて作るのいが一般的かと思いますが、棚への薪の入れ易さが大事なポイントです。
下記画像、手前と奥の2列に積めるのタイプの薪棚です。積める量が圧倒的に多いのでとても人気です。このタイプは奥側に薪を出し入れする際に作業がしづらいです。棚の奥まで手を伸ばして出し入れする事になりますので、けっこう疲れます。もし棚の裏側にまわり込んで薪を出し入れできるのであれば問題はないですが、壁や塀に寄せて作るケースが多いので気を付けて下さいね。
2列のタイプの薪棚で塀の前に作ったケースです。薪割りした後に奥側へ薪を入れる事を考えると腕がピクピクしそうでしょ。
次に薪棚の高さについてです。積める量を多くしようと背の高い薪棚も検討しますよね。上の方への出し入れの際に手が届かずに何か台に乗って出し入れする必要がある事も忘れないでください。沢山薪割りした後に数本ずつ積んでいく事考えると、大変そうですよね。そして、薪いじりが好きなお子様も手が届きにくいです。
これは、大人にも高すぎでしょの薪棚です。オブジェとして作った様です。岡本太郎さんの作品くらい難解です。
薪の保管方法の色々
ところで、薪を棚に入れる作業って少々時間掛かるので、棚を無くしてはと言う発想もありかと思います。と言う事でこんなのもありです。長期間置いておくと薪が虫さんにやられてしまいますが、1~2年程でしたら問題ないです。結構楽チンで、見た目のインパクト大きいです。スローな雰囲気です。
やって始めて分かるんですが、棚に綺麗に薪が入ると気持ちイイんです、の画像です。
薪棚の設置場所には作業動線を考えて!
一番大事なのは作業動線を考えて全体的に作業し易い配置にする事ですよ。
①車両から荷降ろし ⇒②チェンソー作業 ⇒③薪割り作業 ⇒④薪棚へ ⇒⑤ストーブのそばへ
この作業の流れを考えて作業効率が全然違います。
上記の作業の流れの、特に①~④はなるべく近く、隣合わせで作業できる様に配置した方が良いです。薪を移動する距離が短い方が圧倒的に作業効率が良いですよ。工場内の流れ作業をイメージして、駐車スペース、作業場所、棚の位置をプランしてみてください。
使い易い薪の長さって?
薪棚に合わせて、使い易い薪の長さも考えてみました。
まずはストーブの寸法に合わせる事が大前提ですが、中型サイズ大型サイズの薪ストーブですと50cms前後の薪が入ります。ですので長時間燃やそうとなるべく長い薪を用意がちですが、長い薪は女性には重くて扱い辛いですし、薪割りするのにも力が必要です。
と言う事で35cms~40cmsがオススメです。30cmsだと棚に積み上げる時にチョット短くて積みにくいかな。と言うことです。太さについては直径10~12cmsくらいが乾燥時間と火もち時間、扱い易い重さなどバランスが良いと感じます。
色々試してみて下さい。ご自分に合ったサイズが見つかりますよ。
では、良い一日を!
浅野正則
薪ストーブ・プロショップ@千葉・茨城 (株式会社スロースタイル)
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